【対象物件】
立地:大田区大森西
物件種別:戸建用地
今回ご紹介するのは、いわゆる「敷地延長」という、細長い通路の先に土地がある、旗ざおのカタチをした土地です。広さも約50㎡と、決して広くはありませんでした。もし普通の四角い土地なら、50㎡くらいの広さでも、3LDKの立派な一戸建てが建てられますが、この土地は旗ざおの形をしているため、間取りは2LDKがやっと。建物の床面積も55㎡までしか取れず、リビングダイニングキッチンは11畳とどうしても窮屈なお家になってしまいます。
駅に近い便利な場所なのに、建てられる家が小さいのが難点
場所は、京急本線の駅から歩いて7分と、とても便利な住宅街の一角にあります。立地条件は申し分ありません。しかし、どうしても建てられる家の面積が小さくなってしまうため、一般的に一戸建ての新築分譲を専門とする業者(いわゆる戸建デベロッパー)は、この土地にはあまり興味を示しませんでした。
賃貸住宅として活用、狭い土地でも価値を生み出す
私たちホームワークは、一戸建ての新築分譲も行いますが、賃貸住宅を長く持つことも得意としていて、現在36棟の賃貸不動産を所有しています。そこで、この土地も、分譲するのではなく、私たちが新しく家を建てて、それを賃貸住宅として長く持つ計画を立てて、買い取りました。
小さな家でも借りる人はいる!賃貸経営で土地を有効活用
その後、実際に2LDKの一戸建てを建てて、ファミリー世帯の方に賃貸募集したところ、すぐに借り手が見つかり、今もずっと借りていただいています。分譲住宅としては買い手が付きにくい一戸建てでも、賃貸住宅であれば、比較的簡単に入居希望者が見つかることが多いようです。これは、一戸建ての賃貸物件が少ないからかもしれません。アパートでは隣接住戸の音が気になるので、独立性の高い一戸建を借りたい、という方は多いです。とくに子育て世帯には、一戸建てが好まれます。
専門家のコメント
本件は、敷地延長で約50㎡という、一般的な戸建分譲用地としては決して扱いやすい土地ではありませんでした。建物の大きさや間取りに制限が出るため、3LDK以上の新築戸建を想定する戸建デベロッパーにとっては、商品化しにくい物件だったと思います。
一方で、京急本線の駅から徒歩圏内という立地は大きな魅力でした。そこで当社では、分譲住宅として売るのではなく、一戸建て賃貸として長期保有する前提で検討しました。結果として、2LDKの一戸建てを建築し、すぐに借主様も見つかり、現在も安定して賃貸運用できています。
不動産は、土地の形や広さだけで価値が決まるわけではありません。分譲用地としては難しい土地でも、賃貸需要や立地を見極めることで、十分に活用できる場合があります。今回の物件は、出口の考え方を変えることで、敷地延長地・狭小地の価値を引き出せた事例だと考えています。
ホームワーク株式会社
取締役 宅地建物取引士 花園亮介