【対象物件】
立地:神奈川県相模原市
建物種別:一戸建ての持ち分1/2(共有持ち分)
今回ご紹介するのは、小田急相模原駅から歩いて10分ほどの住宅街にある一戸建てです。この家は、兄弟2人で半分ずつ持っている共有名義になっていて、そのうちの弟さんから、私たちに自分の持ち分を買ってほしいというご相談がありました。
共有名義は、仲が悪くなると困りごとになることも
結婚して自分の家を買ったり、親から相続したりと、一つの不動産を複数の人で共有することはよくあります。兄弟や親戚同士で仲が良い間は問題ありませんが、関係が悪くなってしまうと、お互いにとって悩みの種になってしまうことがあります。
仲の悪い兄弟間の共有、売却希望者の切実な思い
今回の相談者である弟さんも、お兄さんとは仲が悪くなっていました。親が住んでいた実家を相続したのですが、そのお兄さんとは以前から折り合いが悪く、相続後も全く連絡を取っていない状態だったそうです。お兄さんは今もその家に住んでいるとのことでしたが、共有名義であるにもかかわらず、弟さんとは何も話そうとしない状況が続いていました。
まずは話し合いを勧めるも、すぐに買い取ってほしいという希望
私たちホームワークとしては、このような状況で弟さんの持っている分の半分だけを買うこともできますが、どうしても通常の不動産売買よりも買取価格は安くなってしまいます。そのため、まずはご兄弟で連絡を取り合って、お兄さんに弟さんの持ち分を買い取ってもらうとか、お兄さんから弟さんに家賃を払ってもらうとか、一緒に家全体を売却するなど、お互いに納得できる解決方法を話し合ってみることをお勧めしました。
すぐに買い取ってほしいという強い希望に応える
しかし、弟さんは、「兄とは絶対に話したくないし、顔も見たくない。なので、値段は安くてもいいから、すぐに買い取ってほしい 。そして、売買が終わった後に、兄と話してほしい。」 という強い希望を持っていました。そのため、相場よりは安い価格になってしまいましたが、弟さんのご要望に応えて、私たちがその持ち分の半分をすぐに買い取らせていただきました。
第三者が間に入ることで、双方にとって良い解決に
ちなみに、私たちが買い取った後、お兄さんのところへ行き、今後のことについて話し合った結果、当面はお兄さんが私たちホームワークとの共有名義のまま住み続け、その代わりに、相場よりも少し安い家賃を私たちに毎月支払っていただくことになりました。
弟さんもお兄さんも、理由は分かりませんが、直接話し合うことができない状況でした。今回、第三者である私たちホームワークが間に入ることで、お二人とも、私たちを通じて円満に取引を終えることができました。
共有名義の不動産売却は、人間関係に配慮する私たちにご相談ください
共有持分の不動産は、共有者同士の関係が良好であれば大きな問題になりにくいのですが、関係が悪化すると、売却・利用・管理のどれを進めるにも話がまとまりにくくなります。本件も、弟様が持分を売却したい一方で、お兄様とは直接話し合うことが難しい状況でした。
当社としても、最初から安易に持分買取を勧めたわけではありません。共有者間で話し合い、お兄様による持分買取や、家賃の支払い、全体売却などの方法を検討することが、弟様にとっても経済的には有利になる可能性があったためです。ただし、今回は弟様の「すぐに関係を整理したい」というお気持ちが非常に強く、当社で持分を買い取る判断をしました。
共有持分の買取は、通常の不動産売買と比べて権利関係や人間関係の調整が重要になります。買い取った後に、現在お住まいの共有者様とどのように話し合い、どのような条件で住み続けていただくかまで考えなければなりません。今回は、当社が第三者として間に入ることで、お兄様にも住み続けていただきながら、弟様は持分を現金化するという形で整理することができました。
共有名義の不動産は、感情的な問題が絡みやすく、当事者同士だけでは解決が難しい場合があります。そのような場合でも、第三者である不動産会社が間に入ることで、現実的な解決策を見つけられることがあります。今回の物件は、共有持分の売却において、法律上の権利だけでなく、人間関係にも配慮しながら進めることの大切さを感じた事例です。
ホームワーク株式会社
取締役 宅地建物取引士 花園亮介