【対象物件】
立地:千葉県佐倉市
建物種別:一戸建て
今回ご紹介するのは、千葉県佐倉市の新しい住宅街にある一戸建てです。平成8年に建てられた、延床面積130㎡くらいの大きなお家で、土地の権利は普通の自分の土地ではなく、昔の法律に基づく借地権(旧法借地権)というものでした。この家の以前の持ち主は、普通の会社員の方でしたが、数年前に大きな病気をして、住宅ローンの返済が難しくなり、銀行主導で家を売ること(任意売却)になっていました。
リースバックのご希望
しかし、ご家族みんなでこの家に住み続けたいという気持ちがとても強く、借金を整理するために売却はやむを得ないものの、売った後も賃貸という形で住み続けたい(いわゆるリースバック)というのが売却の希望条件でした。私たちホームワークは、転売目的ではなく、長期にわたって賃貸する目的で保有するのが大得意な会社なので、そのまま借りていただけるリースバックはむしろありがたい話です。特に今回の場合、リースバックの賃貸契約(契約の更新ができるタイプの普通賃貸借契約)をする際に、保証会社の審査も通ったので、安心して買い取ることができました。
買い戻し特約付きの、リースバック
なお、今回の私たちの買取とリースバックの際、売主(兼賃借人)の希望により、売主が一定期間内にこの家を買い戻せる権利を認める、買い戻し特約付きの売買契約書を作成しました。これにより、売主様は今回いったん売却するものの、お金に余裕ができれば再びこの家を買い戻すことができるようになります。売主様は、最近になって体調が回復したこともあり、お気に入りのマイホームを再び買い戻すことを目標に、日々の仕事をがんばりますとおっしゃっています。
専門家のコメント
本件は、旧法借地権付きの戸建であり、さらに任意売却とリースバックを同時に進める必要がある、やや難易度の高い案件でした。売主様は住宅ローンの整理のために売却が必要な状況でしたが、ご家族で住み慣れた家にそのまま住み続けたいという強いご希望をお持ちでした。
当社では、転売ではなく、賃貸物件として長期保有することを前提に買取を検討しています。そのため、売却後も売主様に賃借人として住み続けていただくリースバックについても、条件が整えば前向きに対応することができます。今回は、保証会社の審査も通ったため、賃貸借契約の面でも安心して進めることができました。
また、今回は売主様のご希望により、将来的に買い戻すことができる特約も設けました。買戻し特約付きのリースバックは、売買価格、賃料、買戻しの期間や条件を明確にしておく必要があり、通常の売買よりも慎重な契約設計が求められます。それでも、売主様が生活を立て直し、将来的に再びご自宅を取り戻す可能性を残せたことは、とても意義のある取引だったと感じています。
リースバックは、単に不動産を売却するだけではなく、売主様のその後の生活設計まで考える必要があります。今回の物件は、任意売却という難しい状況の中でも、住み続けたいというご希望に寄り添いながら、現実的な解決策を形にできた事例だと考えています。
ホームワーク株式会社
課長 宅地建物取引士 新井智也